『アメリカン・スナイパー』(2015年、アメリカ/監督:クリント・イーストウッド/出演:ブラッドリー・クーパー、シエナ・ミラー他)

INTRODUCTION クリス・カイル。 米軍最強とうたわれる海軍特殊部隊シールズの精鋭。160人もの敵を倒した伝説的狙撃兵。 いろいろなことを皆は言う。いわく英雄、いわく悪魔。歴史に名を刻んだ数多の狙撃兵と同じように、伝説のもやに包まれた存在。 でも、そ…

カムバック

というわけで――二年以上のブランクを経てのブログ更新。2015年第一回は『アメリカン・スナイパー』について。

燃えよスパイ

ベルリン。冷戦期から各国の諜報員が暗躍し、激しく暗闘を繰り広げてきたこの街に、《ゴースト》という通り名のみが知られる男がいた。 《ゴースト》――ピョ・ジョンソン(ハ・ジョンウ)。北朝鮮諜報機関の秘密工作員。祖国のため、数多くの秘密作戦に身を投…

ハロー、死神

これまで、様々な魅力的なヴィラン(悪党)が映画史に偉大な足跡を刻んできた。『ダイ・ハード』のハンス・グルーバー、『ターミネーター』のT-800、『ダーティハリー』の《スコルピオ(さそり)》。最近だと『ダークナイト』のジョーカーも有名だ。どの悪党…

ああ酷暑(涙)

・ブログを放置すること1年近く……暫定復活であります。もう何も怖くないぞ。うわははははは。 ・ここ最近Twitterに入り浸り気味。ちと反省…… ・最近読んだ本=大藪春彦『ウィンチェスターM70』、ジェイムズ・カルロス・ブレイク『荒ぶる血』、ロジャー・スミ…

生きるために、闘え

ちょっと想像してみて欲しい。 もしあなたが乗っていた飛行機が、運悪く零下20度のツンドラ地帯のど真ん中に墜落してしまったとしたら。 防寒着はない。食料も、水もほとんどない。暖を取ろうにも、暖房が使えないのはもちろん、火を起こすのも至難の業だ。 …

北限の街を、刑事はさまよう

2007年、アラスカ・シトカ特別区。身を切るような冷たい風が吹きすさぶこの街で、ある日1人の男が死んだ。 被害者の名はエマヌエル・ラスカー。エスペラント語の創始者の名を冠したホテルの一室で、独りチェス盤に向かい、ヘロインの見せる幻覚と戯れていた…

遅ればせながら更新です

ええと、前回の投稿からすでに二ヶ月以上経過してますね……時間の経つのは早いものです。 また地道に更新していきますので、よろしくお願い致します。

血みどろの哀歌

「映画の題材として、セックスと暴力ほど陳腐なものはない」とよく言われる。なるほど、まったくその通りであって、実際暴力ほど、映画の中で再三描かれてきたものはないだろう。80年代ハリウッド製アクション映画なんて、ひたすら主人公が誰かをぶん殴るか…

明けましておめでとうございます

といっても、すでに三が日も終わりなのですが。 何はともあれ、本年度もよろしくお願い致します。じりじりとでも更新していきますので、もし良ければ見ていって下さい。

ヒグマの恐怖

北海道天塩国苫前郡苫前村三毛別六線沢。 あなたはこの地名を知っているだろうか。ここで何があったか知っているだろうか。 ぼくは知らなかった。ついこの間まで、ぼくはその地名について見たことも聞いたこともなかった。ましてや、そこで何があったかなど…

オタクだから語りえること

軍事オタクが戦争について語る――一般的に言えば、そんな内容の本が好きな人は本当に少ないでしょう。「そんなの、戦争賛美のウヨク本に決まってるじゃん」と、ページを開こうともしない人もいるのではないでしょうか。 でも、本当にそうでしょうか。ひょっと…

すっかり夏真っ盛りですね

・前回の投稿から何と二ヶ月……ウウッ。これではブログを開設した意味がないじゃないか……。 ・ここ最近、小林原文さんの『オメガ7』にはまっています。けっこうえぐい描写もあるのですけれど、迫力ある戦闘場面の描写や細かなディテールの書き込みが素晴らし…

暑くなってまいりました

前回の投稿からたっぷりひと月は経過してしまいました……。いったい何のためにブログを開設したんだろう。ばかじゃなかろうか。 それはさておき、今回紹介する小説は…… ・『サンマイ崩れ』(著者/吉岡暁、角川ホラー文庫)サンマイ崩れ (角川ホラー文庫)作者:…

まずは、ご挨拶から。

はじめまして。HK15と申します。 この度、ブログを開設致しました。内容としては、ぼくが読んだ本の感想などが中心となる予定です。 右も左も分からない若輩者ですが、どうぞよろしくお願い致します。